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Odoo 20が登場へ:AIロードマップ、MCP Serverと注目の新機能

Posted by Nguyên Đặng

Odoo 19.4の発表からまだそれほど時間が経っていませんが、早くも次期メジャーバージョンのロードマップが公開されました。Odoo 20は、2026年9月24日から26日までブリュッセルで開催されるOdoo Experience 2026にて正式発表される見込みです。このロードマップは2026年4月にOdooのチームによって発表されたもので、Odoo自身も「もしかしたら実施するかもしれない項目のリスト」だと冗談交じりに説明しています。つまり、正式リリースまでに詳細が変更される可能性があるということです。本記事では、Odooのプロダクトオーナーであるルック・ネイリス氏がOdoo Partner Daysで発表した、実際のロードマップスライドをもとに注目すべきポイントをまとめました。Odooが正式版を発表次第、随時更新していきます。

Odoo 20 sắp ra mắt với các tính năng AI, MCP Server và tích hợp POS, Payroll, Accounting.Odoo 20ロードマッププレビュー:AI、MCPサーバー、Payrollなど、Odoo Experience 2026で発表が見込まれる機能

9/24-26
ブリュッセルで開催されるOdoo Experience 2026。Odoo 20の正式発表が見込まれるイベント
AI
単独モジュールではなく、会計、Website、Helpdesk、レコードの作成・更新まで組み込まれる
MCP
Odoo 20 Enterpriseは独自のMCPサーバーを搭載予定で、中間ゲートウェイが不要に

全体的な方向性

Odoo 19からOdoo 20へ:「機能の追加」から「スマート化」へ

Odoo 19が、機能の追加やパフォーマンス改善、ほぼ全モジュールにわたるUIの調整といった「拡張」に重点を置いたアップデートだったとすれば、Odoo 20の方向性はまったく異なります。単に機能を積み増すのではなく、システム自体が提案や自動化を通じて、より多くの作業をユーザーに代わって行うことを目指しているようです。

Odoo自身の言葉を借りれば、Odoo 19はシステムをより強力にし、Odoo 20はそれをよりスマートで使いやすくすることを目指しています。これは2026年4月のOdoo Partner Daysで発表された内容です。

この点は、アップグレードを検討している企業にとって特に注意すべきポイントです。というのも、今後の社員教育に直接影響するためです。システムが能動的に提案を行う仕組みは、ユーザーの操作を待つだけの従来のシステムとは、運用の仕方そのものが変わってきます。

AI

AIは単独機能ではなく、あらゆる業務に組み込まれる

これまでのバージョンにおけるAIの実装方法との最大の違いは、Odoo 20のAIが特定の単一モジュールに集中していない点です。会計、Website、Helpdesk、さらにはレコードの作成・更新に至るまで、随所に組み込まれています。

特に注目すべき例が、「非CFOのための会計」というコンセプトです。AIエージェントが資金繰りや財務のチェックを自動で実行し、結果を要約したうえで異常値をフラグ付けしてくれるため、ユーザーが会計の深い知識を持たなくても対応できます。これは、経営者自身が帳簿管理を兼務することが多い中小企業にとって、実質的な価値のある機能です。

また、自然言語での指示だけでデータベース全体を検索・再割り当て・レコード作成できる機能(例:特定の営業担当者から別の担当者へリードを一括で移管するなど)は、地味ながらも営業や業務管理者の手作業を大幅に削減してくれるポイントです。

技術・連携

独自のMCPサーバー:技術者が最も注目すべきポイント

Odoo 19.4ではMCP(Model Context Protocol)を通じた外部ツールとの接続をサポートするにとどまっていましたが、Odoo 20(Enterprise版)では独自のMCPサーバーが標準搭載される見込みです。これまで外部AIをOdooに接続するには中間ゲートウェイが必要でしたが、独自のMCPサーバーがあれば、その中間ステップが不要になります。

現段階では、このモジュールは5つの読み取り専用機能(コンテキストクエリ、モデル一覧、フィールド検査、レコード検索、グループ分析)に対応しており、専用のAPIキーで保護されています。書き込み機能もコード上にはすでに存在していますが、デフォルトでは無効化されており、管理者が手動で有効化する必要があります。

この慎重な設計思想は、AIに書き込み権限をすぐに全開放するのではなく、まずはデータの安全性を優先するというOdooの姿勢を表しています。ERPにAIを統合する際のセキュリティリスクを懸念している方にとっては、評価できるポイントでしょう。

Payroll、POS & 会計

Payroll、POS、会計:実用的な変更点

この3つの分野は、見せかけの機能ではなく、日々の業務運用に直結する変更が最も多く盛り込まれているようです。

  • Payroll: 人事部門向けの新しいダッシュボードでは、銀行口座未登録、契約書未締結の従業員、古い給与明細など、未対応事項がすぐに一覧表示されます。さらに注目すべきは、独立した「work entries(勤怠エントリ)」の概念が完全に廃止される点です。給与計算は休暇データから直接行われるようになり、毎回の給与計算サイクルでミスの原因となっていた照合作業の一層が削減されます。
  • POS: Chromiumブラウザ経由でハードウェア(プリンターなどの機器)に接続できるようになり、多くの小売業者を悩ませてきた証明書のインポート作業が不要になります。レストラン向けのフロアプランエディタも刷新され、新しい決済連携も追加されます。
  • 会計: Odooから銀行へ直接支払いを送信できる機能(SEPA XMLファイルの出力、または一括支払いへの単一署名)により、決済処理のためにプラットフォームを離れる必要がなくなります。為替差損益の調整仕訳も自動生成されます。

Website、eコマース & マーケティング

Website、eコマース、マーケティングオートメーション:顧客体験をより緊密に

Odoo 19.4では、GoogleのRich Resultsに表示されやすくするために構造化データを自動付与する程度にとどまっていましたが、Odoo 20ではさらに一歩踏み込み、ページ読み込み速度の改善、リダイレクト管理、no-index・サイトマップ・canonical URLといった見落とされがちなSEO技術面の課題にも対応する見込みです。

eコマース分野で特に注目すべきは自動クロスセル機能です。購入プロセス中に関連商品を自動で提案し、独立したカタログページや、より完成度の高い返品管理フローも用意されます。これはOdoo 19.4で導入されたWebsiteおよびソーシャルメディアマーケティング機能の延長線上にある進化といえます。

しかし、この分野で最も大きな変更はマーケティングオートメーションのほぼ全面刷新です。ビジュアルなフロービルダーが導入され、Eメール、SMS、WhatsApp、社内アクティビティ、メモ、分岐、フィルター、遅延、さらにはAIステップまで、幅広いステップタイプに対応します。

これは、マーケティングチームが特に注目すべき機能です。単なる一斉メール配信にとどまらず、ActiveCampaignやHubSpotのような専用オートメーションツールに近づく方向性を示しているためです。

電話 & モバイル

電話とモバイル:あまり話題にならないが価値のある変更

この2つの分野は「トップニュース」にはなりにくいものの、日々の使い勝手に直接影響する可能性があります。電話機能については、Odoo 20ではシステム内から100か国以上の電話番号を直接購入できるようになり、時間帯によるルーティング、キュー、休日カレンダーなどを設定できるビジュアルなコールフロー設定ツールも用意されます。これまでは別途電話システムサービスの導入が必要だった部分です。

DiscussとPhoneには、通話内容と同期した文字起こし(トランスクリプト)付きの音声・動画プレイヤーも追加され、通話内容の確認や、通話後のフォローアップ業務がはるかにやりやすくなります。

モバイルに関しては、インターフェースがゼロから再設計され、小さな画面やタッチ操作に合わせてフォームビューが再構成されます。社外で働くことの多い営業担当者や技術者にとって、こうした「地味な」改善こそが、実際にモバイルアプリを使うかどうかを左右する重要なポイントです。

新しい業種向けソリューション

新しい業種向けソリューション:Odooが専門分野に進出

Odoo 20では、企業が標準モジュールを自分で組み合わせるのではなく、業種特化型のソリューションパッケージ(インダストリーバーティカル)が数多く追加される見込みです。中でも特に注目すべきはHotel+(客室稼働率管理、チャネルマネージャー連携、シーズン別料金設定、ハウスキーピング管理)とConstruction(作業項目単位での見積、WBSベースの計画、進捗連動請求)です。

このほか、自動車修理工場、カスタム産業機器、介護施設、コミュニティケアサービス向けの新パッケージも用意されています。

これらの業種で事業を行っている企業にとっては、一般的なAI機能だけでなく、この点こそがOdoo 20を注視すべき正当な理由といえます。ゼロからカスタマイズするのに比べて、導入期間を大幅に短縮できる可能性があるためです。

重要な注意事項

なぜ注目すべきか、そしてなぜまだ確定情報として扱うべきではないか

Odoo 20のロードマップは、一般ユーザー向けの複雑さを軽減し、AIを見せかけではなく本当に必要な場所に組み込み、モジュール間の連携をより緊密にするという、かなり明確な方向性を示しています。これは、長期的なアップグレード計画を検討している企業にとって良い兆候といえます。

ただし、繰り返しになりますが、本記事執筆時点でOdoo 20はまだ正式にリリースされていません。上記の情報はすべて、2026年4月にOdooが公開した社内ロードマップに基づくものであり、Odoo自身も、これはあくまで予定リストであり、2026年9月24日から26日のOdoo Experience 2026での発表までに変更される可能性があると認めています。

そのため、アップグレードを計画している企業は、この情報を心構えとして活用し、恩恵を受けやすい分野(AI、Website、会計、Payroll)をあらかじめ把握しておく程度にとどめ、まだ正式に確認されていない機能を前提に計画を確定させることは避けることをおすすめします。

一次情報はこちら

  • Odoo Experience 2026公式イベントページ。2026年9月24日から26日、ブリュッセルExpoにて開催され、Odoo 20の発表が見込まれています。
  • Test-drive Odoo 20。Odoo公式のOdoo 20ローリングリリース版試用ページです(テストデータは毎週削除され、早期体験専用となっています)。
  • オリジナルロードマップスライド。2026年4月2日のOdoo Partner Daysにて、OdooのプロダクトオーナーであるLuc Nailis氏が発表したもので、本記事執筆時点で最もOdoo公式に近い情報源です。

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