Salesforce Winter 27のリリースノートは数百項目に及び、ほとんどの人は全部を読む時間がありません。結論から言うと、押さえておくべきは以下の5つの変更点です。管理者、営業、サービス、セキュリティの役割別に整理したので、自分に関係する部分をさらに詳しく読んでください。
各変更点は、何か、誰が使えるか、有効にする前に何に注意すべきかを、やさしい言葉で説明します。最後に、自社の組織(org)を準備するための短いチェックリストもあります。
【ご注意】本記事は数百項目の中から目に付きやすい5つを選んだものであり、Salesforce公式のリリースノートに代わるものではありません。多くの機能はエディションやライセンスに依存し、アップグレード日もインスタンスごとに異なります。共通の日付に頼らず、Salesforce Trust(Maintenancesタブ)で確認してください。事例中の事務機器販売会社は説明用の仮定であり、実在のお客様ではありません。
Salesforce Winter 27:管理者、営業、サービス、セキュリティ別に知っておきたい5つの変更点。Salesforce Winter 27:5つの変更点に絞る理由
Salesforceのメジャーリリースには、プラットフォームやAI、各製品まで、通常数百項目が含まれます。すべてを読むのは現実的ではなく、斜め読みでは自分の仕事に関わる点を見落としかねません。
もっと簡単な方法は、役割別に読むことです。管理者はFlowと、設定を壊す可能性のある変更に関心があります。営業とマネージャーはパイプラインの見方に、サービスはケースの作成と対応のツールに関心があります。下の表で5つの変更点をまとめ、後の各セクションで1つずつ説明します。
| 変更点 | 対象 | 注目点 |
|---|---|---|
| 1. Screen Flowの一括実行 | 管理者 | リストビューから複数レコードを一度に処理 |
| 2. Flow Builderの保存時警告 | 管理者 | 実行前に必須項目の設定漏れを検出 |
| 3. Pipeline Forecastingの商談リスク | 営業・マネージャー | 予測画面で問題のある商談を確認 |
| 4. ケースコメントのAI作成支援 | サービス | 文章の推敲、拡張、要約 |
| 5. Profile Filtering | 管理者・セキュリティ | 既存ロジックに影響し得るため事前テストが必要 |
管理者向け:Flowの2つの変更
Screen Flowを一括アクションとして実行
- 内容:Screen Flowを、リストビューや関連リストからクイックアクションとして実行できます。ユーザーが複数のレコードを選び、ガイド付きの1つのフローでまとめて処理します。
- メリット:管理者は、レコードを1件ずつ処理させることなく、カスタムUIも使わずに、一括更新、確認、割り当ての操作画面を作れます。
- 仮の例:事務機器販売会社のチームリーダーが、リストビューで30件のリードを選び、1つのフローで新任の営業担当に割り当て直します。
Flow Builderが保存時に警告
- 内容:フローを保存する際、レコード変数を使うCreate Records要素で、必須項目への値の割り当てが抜けていると警告されます。コミュニティの情報では、項目の長さを超える可能性への警告も報告されています。
- メリット:これまでフローを実行して初めて分かったエラーを、作成中に把握できます。
- 注意:稼働中の重要なフローをいくつか開き直して、新しい警告が出ないか確認しましょう。
営業向け:予測画面で商談リスクを確認
Pipeline Forecastingで商談リスクを表示
- 内容:Winter 27では、商談リスク、手法に基づくスコア、取引先責任者のインサイト、エージェントの活動が予測画面に表示されます。この機能はPipeline Forecastingという名称になっています。
- メリット:マネージャーは、1件ずつレコードを開かなくても、予測を見ながら各商談の状態を把握できます。
- 注意:機能はエディションやライセンスによって異なります。営業チームに案内する前に確認してください。
パイプラインを見る習慣がまだチームにない場合は、こうした高度な情報に進む前に、CRM Reports: 3 Simple Must-Have Reports to Start With(英語)から始めましょう。
サービス向け:ケースコメントでAIが文章作成を支援
ケースコメント欄のAIツール
- 内容:サポート担当者は、コメントエディタ上で下書きを推敲、拡張、要約でき、独自の指示に基づいて調整することもできます。
- メリット:お客様への返信や社内メモが、より分かりやすく、適切なトーンになり、書き直しの手間が減ります。
- 設定:管理者は、Refine Case Commentというプロンプトテンプレートで指示内容を調整し、Support Settingsでボタンの表示・非表示を切り替えます。
- 要件:コミュニティの情報によると、orgでAgentforce for ServiceとEinstein for Serviceを有効にする必要があります。
SalesforceのAIにできること、できないことを知りたい方は、Einstein AI in Salesforce: What Can AI Actually Do for Your Sales & Marketing Team?(英語)をご覧ください。
セキュリティ向け:Profile Filtering
Profile Filteringの適用
- 内容:View All Profilesなどの例外権限を持たない限り、ユーザーには自分自身のプロファイル名しか表示されません。この機能はSummer 26で登場し、Winter 27から適用が必須になります。
- リスク:他のユーザーのプロファイル名を参照しているフロー、入力規則、Apexクエリが正しく動作しなくなる可能性があります。
- テスト方法:サンドボックスのUser Management Settingsで有効にし、一般ユーザーのアカウントで重要な業務を実行します。管理者アカウントは例外権限を持つため、問題が表面化しません。
Winter 27を適用する前の注意点
エディションとライセンスを確認する。今回のリリースのAI機能の多くは、アドオンや特定のエディションを必要とします。有効にする前、またはチームに案内する前に、リリースノートの該当項目を読みましょう。
自社orgのアップグレード日を調べる。Salesforceはインスタンスごとに段階的にアップグレードし、外部の情報源が示す日付も少しずつ異なります。共通の日付に決めつけず、Salesforce TrustのMaintenancesで自社のインスタンスを探し、公式のリリースノートと照らし合わせてください。
名称変更に注意する。一部の情報源によると、Sales CloudやService Cloudなどの製品は、新しい資料ではAgentforce SalesやAgentforce Serviceと呼ばれています。リリースノートで検索するときは、旧名称と新名称の両方を試してください。
先にテストし、後で有効にする。Profile Filteringのように稼働中の設定に影響し得る変更は、実際のユーザーに適用する前にサンドボックスでテストしましょう。
役割別Winter 27チェックリスト
個々の機能を掘り下げる前に、次の短いリストで、自分とチームの準備ができているか確認しましょう。
☐ Salesforce Trustで自社orgのアップグレード日を確認した
☐ リリースノートの自分の役割に関する部分を読んだ
☐ 管理者がサンドボックスでScreen Flowの一括実行を試した
☐ 管理者が重要なフローを開き直し、保存時の新しい警告を確認した
☐ 一般ユーザーのアカウントでProfile Filteringをテストした
☐ AI機能を有効にする前にエディションとライセンスを確認した
あなたは営業、管理者、マネージャーのどれですか?下のコメント欄でぜひ教えてください。Sonixチームが、あなたに関係する部分をさらに詳しく解説します。
Salesforce CRM
Einstein AI
業界トレンド
デジタルトランスフォーメーション
Sonixにご相談ください。orgを一緒に見直し、有効にする価値のある機能を選び、現在の設定を壊しかねない変更を避けます。
Sonix: Your success is our happiness.

コメントを残す