Salesforce / Details

Salesforce Duplicate Rule:重複レコードを防ぐ3つのステップ

Posted by Nguyên Đặng

1社の顧客に3つのレコードがあれば、価格を問い合わせる電話が3本かかってきて、レポートは1社を3社として数えます。思い当たるなら、Salesforce Duplicate Ruleの出番です。結論から言うと、Salesforceには連携して働く2つの部分があります。何を重複とみなすかを定義するMatching Ruleと、重複が見つかったときにどうするか(ブロックか、警告のみか)を決めるDuplicate Ruleです。

簡単に言えば、この2つは見分ける人と門番のような関係です。この記事では、それぞれの役割、ブロックと警告の選び方、そしてルールを有効にする前に、すでに重複しているデータを整理し統合(merge)すべき理由を説明します。

【ご注意】記事中の事務機器販売会社と数値は説明用の仮定であり、実在のお客様ではありません。メニュー名や上限は、Editionやバージョンによって異なる場合があります。Duplicate Jobsなど一部の機能はEditionに依存するため、自社のorgで確認してください。実データに適用する前に、sandboxや学習用のorgで試してください。

Three steps to handle duplicate customer records in Salesforce.Salesforceで重複した顧客レコードを処理する3つのステップ。

課題

1社の顧客に3つのレコードができる理由

重複レコードは、意図的に作られることはまれです。ごくありふれた出来事から生まれます。2人の担当者が別々の時期に同じ顧客を入力した、Excelファイルを再度インポートした、同じ会社が「ABC Company」と「ABC Co., Ltd」と別々に記録された、などです。

仮の例:事務機器販売会社に、プリンターを購入したお客様がいます。営業が顧客を入力し、保守が必要になった際に技術部門が再度入力し、マーケティングがイベントから再びインポートしました。結果として、同じ顧客に3つのレコードができます。

よくある影響は3つです。担当者が同じ人に何度も電話をかけ、お客様を不快にさせます。レポートが1社を複数社として数えるため、数字が誤ります。そして、顧客とのやり取りの履歴が複数の場所に分散し、全体像を誰も見られません。

2つの部分

Salesforce Duplicate Rule:Matching RuleとDuplicate Ruleの違い

SalesforceのDuplicate Managementは、連携して働く2つの部分で構成されます。どちらか一方がなければ、もう一方は何も実行しません。

Matching RuleDuplicate Rule
役割何を重複とみなすかを定義する重複が見つかったときにどうするかを決める
例同じメール、または同じ会社名と電話番号新規作成をブロックする、または警告つきで作成を許可する
働くタイミング比較の基準として使われるユーザーがレコードを作成または編集するとき
もう一方がない場合何のアクションも起きないどのレコードが重複かを判断する基準がない

Matching Ruleは、完全一致(同じ値)でも、近似一致(似た名前)でも比較できます。Duplicate Ruleは、作成時、編集時、またはその両方に適用でき、1つ以上のMatching Ruleと紐づけます。

Salesforceには、Account、Contact、Leadなどの一般的なオブジェクト向けに標準のルールが用意されているため、自分で作成する前にSetupを確認してください。Setupに慣れるには、Salesforce Sales Cloud Setup Guide in 10 Minutes(英語)から始めるのがおすすめです。

手順

重複レコードを処理する3つのステップ

1

何を重複とみなすかを定義する(Matching Rule)

  • オブジェクトを選ぶ(例:ContactまたはAccount)
  • 比較の基準を選ぶ(例:同じメール、または会社名と電話番号の組み合わせ)
  • 完全一致か近似一致かを選び、Matching Ruleを有効化する
2

既存の重複データを整理して統合する

  • 新しいルールは、主にこれから発生する重複を捉えるもので、過去のデータはそのまま残る
  • Duplicate Jobsで既存データをMatching Ruleに照らしてスキャンし、重複のセットにまとめる
  • セットごとにmergeする。Master レコードを選び、正しい値を残す。1回のmergeで扱えるのは最大3件
3

適切なアクションでDuplicate Ruleを有効にする

  • Duplicate RuleをMatching Ruleに紐づけ、作成時、編集時、またはその両方に適用するかを選ぶ
  • アクションを選ぶ:保存をブロックする、または警告つきで保存を許可する
  • まずAlertとReportから始め、結果を観察してから、必要に応じてBlockに切り替える

なぜ先に整理するのか。古いデータが散らかったままルールを有効にすると、過去のレコードを編集した担当者が、すでに存在していた重複の警告に遭遇します。これは不快なだけでなく、警告を無視する習慣がついてしまいます。

アクションの選択

BlockにするかAlertだけにするか:選び方

Duplicate Ruleには、通常、重複が見つかったときの対応として3つの選択肢があります。どれを選ぶかは、ルールの確実さと、チームに必要な柔軟性によって決まります。

アクション何が起きるか使う場面
Block重複レコードは保存できない一致が明確な場合(例:同じメール)
Allow + Alertユーザーに警告が表示され、それでも保存できる一致が近似の場合(例:似た会社名)
Allow + Report保存を許可し、後で確認できるよう一致を記録する試行段階で、Blockにする前にルールを評価したいとき

覚えやすい原則:確実なものはブロックし、推測に基づくものは警告にとどめましょう。よくある間違いは、Blockのつもりで Alert に設定してしまうことです。ユーザーは警告を無視して進めることができます。

注意点

自社のデータに適用する際の注意点

警告から始める。ルールを調整し、チームが慣れてからBlockに切り替えましょう。基準が緩いまま早くBlockにすると、正当なレコードまで拒否することがあります。たとえば、同じ会社のメールアドレスを共用する別々の2人です。

一括インポートに注意する。ファイルのインポートやツールでのデータ投入時に、ルールがどう適用されるかは、手入力の場合と異なることがあります。まず少量で試し、結果を確認してください。

mergeには影響がある。mergeすると、活動、Opportunity、Caseなどの関連レコードは通常Masterレコードに移りますが、すべてが自動で移るわけではありません。大量にmergeする前に、念入りに確認し、データをバックアップしましょう。

一括mergeのボタンはない。標準のmergeは、1セットあたり最大3件を扱います。数千組の重複がある場合は、専用ツールや導入パートナーの支援が必要になることがあります。

データを長くきれいに保つ。ルールは1つの層にすぎません。会社名の書き方を統一するなどの入力ルールと、作成前に検索する習慣が、長期的にデータをきれいに保ちます。これらのルールを無料のorgで試したい方は、Developer Edition Free: 5 Things to Try in 30 Minutes(英語)をご覧ください。

まとめ

重複対策のチェックリスト

ルールを有効にする前に、次の短いリストで、データとルールの準備ができているか確認しましょう。

☐ オブジェクトごとに重複の基準を決めた(メール、会社名と電話番号)
☐ Matching Ruleを作成して有効化した
☐ Duplicate Jobsで既存データをスキャンし、重複のセットをmergeした
☐ 大量にmergeする前にデータをバックアップした
☐ Duplicate RuleをAlertモードで有効にし、結果を観察した
☐ どのケースをBlockに切り替えるか決めた
☐ 入力ルールと、作成前に検索する習慣を統一した

Matching Ruleが重複を見分け、Duplicate Ruleが門番を務め、既存データは先に整理します。まずAlertから、その後にBlockへ。

貴社の顧客データには、今どれくらい重複がありますか?下のコメント欄でぜひ教えてください。Sonixチームがお待ちしています。

Salesforce
Salesforce CRM
ベストプラクティス
ハウツー
中小企業
Salesforceの顧客データを整理しませんか?

Sonixにご相談ください。重複データを一緒に見直し、貴社に合ったMatching RuleとDuplicate Ruleを設計します。

無料相談を予約する

Sonix: Your success is our happiness.

コメントを残す