Salesforceは毎年3回の大型リリースを行い、組織(org)は企業の都合ではなく、決められたスケジュールでアップグレードされる。Salesforce Winter ’27に関して、管理者や経営者にとっての現実的な問いは「アップグレードすべきか」ではなく、「今問題なく動いているものが、アップグレード後も問題なく動くか」だ。
この記事では、サンドボックスで確認すべき4つのことを提案する。Release Updatesの一覧、使用中のFlow、画面表示、そしてAPIを呼び出す連携だ。これは一般的な実務チェックリストであり、Salesforceの公式リリースノートの代わりになるものではない。
Salesforce Winter ’27:まずサンドボックスで確認すべき4つのことアップグレード日程
御社のorgはいつアップグレードされるか
リリース日程をまとめたサイトによると、Salesforce Winter ’27のリリースノートは2026年8月中旬に公開され、サンドボックスプレビューは8月下旬に開始、本番orgは9月から10月初旬にかけて複数の週末に分けてアップグレードされる。具体的な日付は情報源によって多少異なるため、一つの共通の日付に頼るのは賢明ではない。
最も確実なのは、SalesforceのTrustサイトで自社orgが属するインスタンスのメンテナンスカレンダーを確認することだ。アップグレード日はインスタンスによって決まるため、隣り合う2社が別の週にアップグレードされることもある。
チェックリスト
サンドボックスで確認すべき4つのこと
Release Updatesの一覧を読む
- Setup → Release Updatesを開き、自社orgに強制適用される予定の変更を確認する
- 適用期限が最も近い項目に注意する。期限後は無効にできなくなるためだ
- 一部のまとめ記事では、表示権限の仕組みに影響するため、Profile Filteringをサンドボックスで試す価値があると触れられている
- タイトルだけで判断せず、各項目を公式リリースノートと照合して実際の影響範囲を理解する
使用中のFlowを実行してみる
- orgで有効になっているFlowを洗い出し、リード割り当てや見積承認など重要なプロセスに関わるものを優先する
- アップグレード済みのサンドボックスで、実態に近いサンプルデータを使って各Flowを実行する
- 管理者だけでなく一般ユーザーのアカウントでもテストする。権限によって結果が変わることがあるためだ
- 以前の動作との違いは、どんなに小さくても記録しておく
画面表示を確認する
- ユーザーが最もよく使うページ(Lead、Account、Opportunity、主要なダッシュボード)を開く
- ブラウザのズームを含め、ユーザーが実際に使っている表示設定で確認する。画面の変更はレイアウトのずれを起こす可能性があるためだ
- 実際のユーザー1〜2人に、何か違和感がないか聞いてみる
APIを呼び出す連携を見直す
- Salesforceに接続しているすべての外部システムを一覧にする。ウェブサイト、会計ソフト、マーケティングツールなどだ
- 各連携の認証方法を確認する。リリースノートの要約によると、OAuth 2.0 Username-Password Flowなど一部の古いログイン方式は廃止対象になっている
- サンドボックスで双方向のデータの流れをテストする。例えばウェブフォームからリードを作成し、正しい場所に入るかを確認する
- 連携がサードパーティ製の場合は、新リリースへの対応計画をベンダーに確認する
よくある質問
orgにサンドボックスがない場合
すべてのSalesforceプランにあらゆる種類のサンドボックスが含まれているわけではなく、提供される数は利用中のエディションによって異なる。orgにサンドボックスがない場合は、本番データで直接確認するのではなく、導入パートナーやSalesforceの担当者に作成できるかどうかを尋ねるタイミングだ。
サンドボックスの種類と安全なテストプロセスを理解するには、確認を始める前にSalesforce Sandboxとは何かについての記事(英語)を読んでおくとよい。
注意点
アップグレード前にやってはいけないこと
新機能の見出しだけを読んで、アップグレードは安全だと結論づけてはいけない。各リリースで最も重要な部分は、魅力的な新機能ではなく、既存の設定に強制適用される変更であることが多い。
また、アップグレード日の直前に大きな設定変更を行うのも避けるべきだ。アップグレード後に問題が起きた場合、Salesforce側の変更と自社の変更が短期間に重なっていると、原因の特定がはるかに難しくなる。
この記事は一般的なガイダンスだ。各変更の詳細や自社orgのアップグレード日程は、常にSalesforceの公式リリースノートとTrustサイトに従う。
事前にサンドボックスで確認してもリスクが完全になくなるわけではないが、本番稼働中の想定外の事態を、テスト環境で修正すべき作業に変えることができる。
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